カウンセリングハウス Concierge順子 〜コンシェルジュ ジュンコ〜 Concierge順子はこころの救急車です。
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高齢者の方のためのカウンセリング・認知症カウンセリング

高齢者社会を考える〜介護の時代を迎えて
平成 16 年末から「痴呆症」を「認知症」と言い換える御達しが、厚生労働省から出ました。
高齢化社会に向けて、介護保護法案が決定され在宅介護や、介護施設の重要性が叫ばれ、一気にシステム化され
今日に至ります。
介護の必要な理由として下記の理由が、その上位を占めます。
脳血管性疾患・・・ 27.7%
老衰    ・・・ 16.1%
骨折・転倒 ・・・ 11.8%
認知症   ・・・ 10.7%
関節疾患  ・・・ 10.4%

介護の本質は「安静にしてはいけない」イコール「寝たきりにならないようにする」ことだと言われます。
そういう論点から、バリアフリーの問題点は、お年寄りに優し過ぎることで、逆に身体の機能を甘えさせることだとも言われ
老いの社会を考えたときに一番人口の多い団塊の世代が、じきに定年を迎える日本にあって、 4 人に一人が高齢者となり
個人と社会が「老い」と向かい合わなければならない時代に突入し
高齢化社会を、どう支えていくか、どう介護していくべきかが真剣に問われる時代を、今、迎えています。
寝たきり老人の推計は 2025 年、約 230 万人になると出ています。
そして人口分布のピラミッドは見事に、支えていく世代の逆三角形を示し
そんな現実の中で、日本は、この難問をどう乗り切るか、それが私たちに突きつけられた課題でもあります。
この問いかけに対し、 私たちが、今、成すべきことは
「寝たきりにならないように予防」「寝たきりにならないように治療する」ことであると思います。
それには医療・理学療法の世界における運動機能の回復以外に
メンタルな部分での介護やリハビリを高齢者の方たちが楽しんでやれるようなシステムが
必要になってくるのではないでしようか ?
高齢者の方が楽しんですることが出来る予防策
それが継続という力を呼び起こし、生きがいという礎を作り、日々の目標を決めながら生きることが
人間の心理作用の力を機能回復に結びつけることと直結し、寝たきり予防に効果をもたらす。
この高齢化社会を乗り切る知恵の一環として、私は「高齢者に対するカウンセリング」の必要性を呼びかけています。
「老いる」ということは身体が老化し、人生のエピローグを迎えるという「不安や恐怖心」と同居することでもあります。
そして、時代に置いていかれたという「取り残された・見捨てられ感」もあると思います。
しかし、その中にも「高齢者の方自身に備わっている力」が存在するはずです。
それを、より多く引き出し、支えていくことで、高齢者の方の心のリハビリ=機能回復の援助に
カウンセリングが有効に作用すると、私は考えています。
人が活力のある老後を迎えるためにも、ミシガン大学のターナー・クリニックの例にならって
今度は、日本の文化・習慣・信仰に沿った「高齢者の方のためのカウンセリング」の確立と普及を、これからも
カウンセリングハウスConcierge順子の課題として、呼びかけていきたい・・・そう考えています。


高齢者の方のためのカウンセリング
他者の「助力を受け入れる」ということが、周囲の強制になってしまうことは避けたいと思います。
不安感は、そんな中からも生まれてきます。
「お互いに力を合わせて問題を解決する」という姿勢を示してください。
あくまでも、高齢者の方自身に備わっている力「自立心・生活技術・忍耐力・信仰心・信念」などに敬意を払い
クライエントさん(高齢者の方)の、自尊心を損なわずにカウンセリングを進めていくべきだと思います。
高齢者の方との接し方はどうしてもケアする側が操作する傾向になりがちです。
しかし、 そのような接し方は相手の萎縮と無気力を生むのです。

注意する点
本人の言葉に耳を傾け、クライエントさんと直接、色々なスケジュールを立ててみたりしましょう。
協力したスケジュールを守ることで、専門家はクライエントへさんへの敬意を示すことが出来ます。
→次の訪問をクライエントの家族とひそかに決めるなどはしないでください。
クライエントさんは「おじいちゃん、おばあちゃん」では無く、必ず名前で呼んでください。
クライエントさんのプライバシーを尊重しましょう。→内密な話を一対一で出来るように配慮しましょう。
個人史への理解を深める勉強をしましょう。→クライエントさんの生きてきた歴史的事件や
その時代背景・流行 ( 映画・音楽 ) を勉強してください。
信仰を理解するのではなく個人の信仰心を理解しましょう。
クライエントさんを、誉めてあげてください。自信と勇気を取り戻していただきましょう。

カウンセラーと一緒に出来る具体的な予防カウンセリング内容例
これは、あくまで例です。クライエントさんの趣味趣向を尊重してください。
アプローチの仕方・・・来談者中心療法で、しっかりとラポール(信頼関係)をつけましょう。
しかし、ここはアメリカでも二つの意見があります。
普通よりも友好関係を深める派と、クライエントさんとカウンセラーの一線を保つ派です。
アカペラで一緒に美空ひばりなどクライエントさんの時代の流行歌を歌いましょう。
バックにミュージックがあるよりも、アカペラで歌を歌うことは、脳を鍛えることにつながると、東北大学・川島隆太教授の
研究結果が出ています。認知症の予防にもつながります。
カウンセラーと一緒に自分史を書き上げましょう。 ( 回想法 )
私が思春期のころ、回想法という療法が広まりましたが、直ぐに下火となりました。
近年、また「エンディングテーマ」などと言われる記帳式の療法が、高齢者の方の間で流行している兆しです。
これを 、私はカウンセラーと共に、記帳していくことをお勧めします。
カウンセリングも、話していく中で、クライエントさん自身が自分をまとめていきます。
カウンセラーも、クライエントさんとのやり取りの中で、歴史を理解し、生きる経験と知恵を学ぶことが出来ると思います。
一緒に一日の日記や記録を書きましょう。 ( 何月何日、誰それの日記、何時に就寝し何時に起床し何を誰と食べたか )
クライエントさんによっては「回想法」が不向きな方もいらっしゃいますので、そこは注意してください。
過去のトラウマが大き過ぎたり、長い間、自分を責めたりする経歴をお持ちの方への回想法は止めた方が良いでしょう。
遊戯療法→あやとり・お手玉などによる指先運動をカウンセラーとやりましょう。
カウンセラーと一緒に、童話を読みましょう。
公文で東北大学の川島隆太教授の学習療法に使われている「大きな字で書いてある本」が売られていたりします。
一緒に読んで、感想を言い合ったりしましょう。


認知症
ここで、認知症を書いたのは、認知症を発症している高齢者の方に対するカウンセリングの注意点が
あるということを知ってほしかったので、基本だけ書きたかったからです。
痴呆の原因疾患は多々ありますが「脳血管性疾患」と「アルツハイマー病」のふたつで 70% を占めます。
脳血管性疾患の予防としては
糖尿病、高脂血症、脳出血を起こさないように血圧をコントロールし
あるいは糖尿病、高脂血症、心臓疾患を抱えている人に医学的治療を適切に施すことによって認知症の発症を
かなり予防することができます。
また、脳梗塞や脳出血の再発を防止することが、発症した痴呆の進行をくい止める医学的方策でもあります。
ただ、原因不明のアルツハイマー病には、発症を予防する医学的方法は無いと言わざるをえないのが現状です。
ここで考えたいのは認知症という大きな枠組みで、発症の初期に進行をおくらせるという予防学は
ないのだろうかということです。
認知症に関する詳しい説明は、医療関係のHPを読んでもらった方が、解り易いと思いますので、ここでは省きます。
症状
中核症状・・・記憶障害、見当識障害、判断の障害、言葉・数の障害→( 痴呆を病む人の誰にでも現れる )
周辺症状・・・幻覚妄想状態、抑うつ、意欲障害、せん妄、徘徊、収集癖、攻撃性 →( 誰にでも現れるとは限らない )
程度と症状
初期     健忘期・・・記憶障害が中心→精神症状が活発
中期     混乱期・・・見当識障害が明白に→行動障害が活発
末期     寝たきり期・・・歩行障害、失禁、嚥下の障害

上記の中核症状は、ある意味「脳」の障害だろうけれど、周辺症状は暮らしの中で生まれた症状です。
私は、この周辺症状は、カウンセリングによって予防可能だと考えています。
そして、痴呆症の方と暮らす身内の方へのカウンセリングで、もっと予防の効果は上がってくると思っています。
ここで、岩波新書・小澤 勲先生著「痴呆を生きるということ」という本に、書かれている文章を一部、紹介します。
「もの取られ妄想を例にとると、それは危機に陥った痴呆を患った高齢者の方が、駆り立てられるように行き着いた
新たな生き方である。ところが、この新たな生き方は、さらに大きなゆらぎを彼らに、そして彼らの生活世界に
もたらすことになる。
周囲との軋轢、生活世界における彼らの*孤立*は決定的なものになる。
もの取られ妄想は、単なる痴呆の症状ではない。追い詰められた彼らの、必死の表現であり、生き方の選択である。
このことを理解するためには、妄想にたどり着くまでのストーリーを読みとらなければならない。
〜中略〜
急がず時間をかけて、繰り返し、繰り返し語られる彼らの言葉を、こころをこめて聴く。
あまり誘導したり、時間的順序を正したりはせずに、聴く。このような作業を通じて、彼らはようやく物語る主体となる。
彼らは長い人生を歩んできて「今・ここ」にいる。そして、ようやく、彼らは存在感をもち始める。
このような過程を通じて、彼らは生きてきた過去を生き直すのである。
彼らの断片的な物語を、家人らの情報ともあわせて、ストーリーとして読むことが出来るようになると
痴呆の症状とみえていたものが、その人らしい表現とみえてくる。
夜叉の面持ちをもつ彼らは、今や寂寥と寄る辺なきに追い詰められて、目の前にいる。」
このストーリーを作り上げる共同作業こそが、険悪だった周囲との関係に、折り合いをつけると締め括られています。
周辺症状を、痴呆という病に冒された高齢者の方の「生き方」だと捉え、その症状の裏にある、一人ひとりの心に寄り添い
続けると同時に、生きるエネルギーを殺がないように寄り添いながら生きること・・・
これもまた「人の心を学んだカウンセラーならではの仕事」だと、私は思っています。
認知症の高齢者の方ばかりではなく「人の孤立感」という心が生む歪みは、心の歪みとなり、行動の歪みとなり
いろいろな側面で、社会問題とも密接に関わっています。
カウンセリングは、この歪みから人を守り、人を生かしていきます。
そして、周辺症状の回復と予防に、有効に作用すると考えています。

認知症を発症している場合のカウンセリングの注意点
物事を誤認している場合・・・相手の言い分を、充分受け止めて安心させてあげてください。
実際に無い物が見える幻覚・事実ではないことを疑う被害妄想、現実を取り違えるなどの場合、誤りを訂正しないでください。
言い分を認めて受け入れ、適当なところで話題を変えるのが懸命だと思います。→そのうち忘れてしまいます。
行動が失敗する時・・・失敗しない状況を作ってあげてください。
火の始末、トイレではないところでの放尿など失敗行動があったとき叱ったり、説明しても効果はありません。
本人も失敗に傷ついていることが多いので、失敗の原因を考え、失敗しない状況を作ってあげることが大切です。


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