カウンセリングハウス Concierge順子 〜コンシェルジュ ジュンコ〜 Concierge順子はこころの救急車です。
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21.人類シュリンカー現象
ものの書によると、人間は誰しも、入浴によって「退行」していくと言われます。
戦の無い現代では、リラックスして安堵した事による退行もありえるのかもしれません。

心理学のジャンルで何が好きか・・・と問われたら、私の場合は迷いもせずに「医療メンタルヘルス」と
「犯罪心理学」と答えるでしょう。何故なら犯罪心理には、人が日常に意識していない人間の「闇」とも言える部分が
数多く現れてきて、多分、私の破壊欲動の琴線に触れていくという快感にも似た感覚を呼び覚ましてくれるからだと
分析しています。

宮崎勤事件を、みなさん憶えていると思います。
当時、忘れられないほど震撼した事件であり、そして今田勇子という女性名での偽名の声明文の後
直ぐに逮捕されて、万人に理解不能な犯行理由が、世間で取りざたされて精神分析家の先生たちが
次々にマスコミに登場してきました。

自己の分析を最初から話すと長くなりますし、私自身が事後捜査に関わったわけではないので
あくまで可能な限りの情報からの推測となります。
私は、あの事件は「シュリンカー嗜好・胎内回帰退行フェティシズム」だと分析しています。

シュリンカーという言葉を、心理学を学んでいる方なら耳にしたことがあると思います。
泉大八さん作の「セクシートラベル」などを読むと何物なのか明確にはなると思いますが
(個人的には、読んでいてあまり面白くない作品です。)
人間自らが、何らかの原因によって身体が収縮したという妄想(空想)のことを、shrinkerという単語の「萎縮・収縮」から
シュリンカーと呼びます。嗜好を、いろいろ勉強していくと、その中に
「丸呑みフェティシズム」などが出てきます。「ハブ対マングース」や映画「ジョーズ」を、想起していただくと解り易いでしょう。
それを想像の中で、小人と化した自身に置換していくフェチのことです。

ここは胎内回帰願望にも通じる、ある種の「退行」だと・・・私は勝手に解釈しているのですが
実は、ここで気がついたことがあります。

現代人は、もしかしたら、どんどん「空想によるシュリンカー退行化」しているのではないかと
世相を見ていて感じたのです。
自分の努力を排除して途方も無い果て無き理想を求め、現実を受け止めたならば、自己の空虚なるプライドが
音を立てて崩れていく、だから、自己の中に風船玉のように脆い世界を作り、シュリンカーとして萎縮した自身を入れながら
・・・・・・何故に空想中の風船玉でなければいけないかと言うと、現実の社会に出てしまったら、その風船玉は
直ぐに壊れてしまい、空想上のプライドが守れない・・・そんなシュリンカー現象が社会の中に蔓延してしまっている
そんな世情を感じています。

それを打破していく方向性を模索していくと・・・現代人は、たとえ島田シンスケさんに
「頑張れ日本、頑張れ日本のサラリーマン」と応援歌を頂いても、どう頑張ってよいか解らないのだと、
そう「適応障害」に近い停滞し沈んでいくエネルギーが、社会の虚無感を作り出していてると感じるのは私だけでしょうか。
加えて「頭のいい国、日本」は、死語であり学力のレベルは世界と比べても低下していると言って過言ではない現状
自立のためには、まだ経済力が伴わない自己を支えていくための一端・・・努力を放棄して培われる人格に対する疑問と
共に、如何生きてよいか「自由」という言葉を履き違えてしまった方向性の無い難破船に日本自体がなってしまった現代
そして、経済力という競争一手を「視野狭窄」という中で選択し、現代人が逃避した先が
「自己への癒し」という言い訳であったのなら、退行していく自分自身の自我へ・・・真の発展性を求めるものを
私たちは考えていかねばなりません。

自己を24時間、延々と癒し続けていくと「退行」が待っていること、そこには発達どころか
逆に人間を小さく収縮していく「人類シュリンカー現象」を、引き起こしているのではないか・・・カウンセラー及びセラピストは
自身の認識として、しっかりと握っていかねばならないと思います。

大人になるとは・・・言い訳をしたり、人の所為にしたり、現実から逃避したりしないことです。
自我親和的退行が、無意識に落ちているさまを現実に見ている私たちカウンセラーは、言うまでもなく
率先的に大人としての責任を取っていかねば・・・カウンセラーとは言えないのではないでしょうか。

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