14.バーチャル
知り合ったのは小さな箱の中・・・
耳にしたこともない貴方の声と、見たこともない貴方の姿が私の心に膨らんでいく・・・
四角四面の決まりきった文字だけで、お互いの心を通わせる。
そして、いつしか、お互いに
プライベートの携帯メールアドレスを交換し、そこで貴方と私はなんとなく
距離が近づいた交際のように、錯覚の異次元の「仮想現実」に生きて、吐息を通わせた雰囲気を創る。
どんどん、どんどん膨らんでいく・・・私の中の王子様。
どんどん、どんどん美しくなっていく・・・まるで独りの空想のように。
どんどん、どんどん
心が動く・・・仮の姿の貴方のままで。
ある日、突然、メールが鳴り出して、現実の世界に引きずり込もうとする貴方がいる。
「逢いたい」という、その文字に、崩れていくような恐怖感。
お願い、夢の中だけで終わらせて・・・一生、夢を見続けられるから。
そんな想いと裏腹に
白馬に乗った王子様、私をシンデレラのように連れて行ってくれたなら、きっと私は抜け出せる・・・。
だけど本当は、文字の通りの私じゃない・・・綺麗な言葉の羅列など
現実の中では壊れてしまう、ガラス細工の人形のように。
バーチャルの世界で覗いていたのは、貴方と私の「万華鏡」。
踏み出してみると、どんな世界が待っているのだろうか。
色とりどりの万華鏡、ここで見ていることは、楽しい楽しい独り芝居。
実は、私も時々*ミクシィ*という、バーチャルの世界で浮遊しています。高校時代の友人と簡単に話せたり
立大で繋がりが出来たりと、個人的には現実との架け橋のような楽しみ方です。
現実の世界から浮遊して、余暇の世界で遊ぶという、現実を生きてこその遊びの中で活用しています。
どんな出会い方もあるのでしょうし、バーチャルがいけないとは言えないような気がします。
ただ、そこに入ることで、自己の社会を狭くするのではなく、自己責任において、社会を広めていければよいと思います。
そして、恋愛は頭の中で広がった、相手への想像を一度、切り離して、しっかりと幸せを追い求めて
視線を切り替えてしていくことが大切だと感じます。どんな出会い方も、出会いですからね。