1.不倫
「人」の * さだめ * というものは、不可思議なもので、この場で定まると決めたなら、どんどん後退りして
坂道を逆行していくが如く、百の努力をもって、生きんとすれば、今の「幸福」が現状のまま保たれるだけ・・・。
さすれば、この「幸福」という価値有るものに触れ、それに「至福」という感性を加えるためには、人は何を成せばこの「幻想」を
手中におさめるという甘美を味わえるのだろうか・・・ ?
妾というものは、ある種、中途半端な存在なのかもしれない。
先ず、日常という、愛するものとの美酒が飲めない侘しさと、行末が決められている空しさと、愛するものが他者と紡いでいる
日常生活を暗い闇の中で、遠く離れて枕を濡らすが如くの淋しさと、何度も何度も戦わなければならない。
妾の「願望」なんぞ言葉で現すと、常識という枠で線引きされた世間から石が飛んでくるのも
妾の「要求」なんぞ口にしたものならば全てが崩壊してしまうという葛藤も加えて生きていかなければ生ききれない。
常に「不安定」で「日があたらぬまま」。
だから、妾というものは、愛するものだけを「頼り」にしなければ生きられない。
愛という現実を日常に加えなければ生きられない。
愛するものが「妾の心中」を理解出来ない感性なきこころのものならば、故に地獄が待っていることを
予期しながら生きなければならない。
なんぞ、そんな「妾」という面白くもなき場を選んだかと問われたら
「好きこのんで妾という愚を選んだわけではない。たまたま・・・。」 としか、答える術もない。
愛するものよ、なんで「如何すればよいか。」の愚問を口にする・・。
愛しきものよ、さすれば一度「妾の心中」に入られよ。
求めることは愚行なり。与えられるものこそ誠なり。
真実は、愛し合う者達が「思いを馳せる」その中にしか存在しない。
求めることは浅はかなり。求めて得たものに愛するものの誠が存在しえるであろうか。
愛するものよ、さすれば「妾の心中」に深く、深く入られてみよ。
妾の、世間から比べたら「ほんのちっぽけな、そして些細な望み」を知ることができる深層へ
入って知りえなければ汝の「妾」は地獄なり。

妾は愛するものとの日常感がないと生きられないものです。
日常感を妾にどのように与えるかを考え、その考えを実行することが、妾をもった男の最低限の心得だと感じています。
妾の心得があるように、妾をもった男の心得もあります。
それがないと、この関係はストレスに終始するか、長くは続きません。
女性である限りは誰しも「結婚」を意識し、そして、誰しも愛する人との暮らしを夢見て生きているのではないかと思います。
ルールという、倫理の中で口に出来ないだけかもしれません。
口にして、壊れていくガラス細工のような愛を予期しているのかもしれません。
そんな夢を「幻」として位置づけ、しかも心のどこかで、その幻に縋りついて、自分の「生」を保っている・・・。
儚き存在に「せめて何を与えられるか」を考えて実行してあげるのも男の価値ではないでしょうか?
愛されていても付き纏う*孤独*という現実を理解してあげてください。
「最初から解っていただろう。」と言わずに・・・。