2.(H.16.12.16記)
より良い人間関係を築く為に~依存性から学ぶ事
人間はたった独りでは生きられないという性質を持っています。
それは人間の「こころ」の形成の精神発達の出発点が養育者への*依存*から始まるからです。
人は、先ず生れ落ちた時に養育者によって、充分に護られて、安全性が得られ、受け入れられ、存在する事が承認され
世界との関係が始まるのです。
「こころ」の形成、すなわち精神発達とは、一個の個体として生れ落ちた子供が、養育者への依存に始まって
人々が互いに依存し合う共同性の世界へ歩み寄ってゆく過程に他ならないと思います。
年齢を経て学校や職場や結婚生活・・等々の人々が互いに依存し合う(相互依存)共同性の世界へと次第に歩んで行く中で
「人間関係」というステップを踏むうちに、こころの底から安心して身を委ねられるものを求めているのに得られないという
「見捨てられ感」を感じた事がある人は多いと思います。
私のところに相談にみえる方の「悩み」にも、そんなこころの寂寥感を感じる事があります。
それは相互依存の関係の中で
「自分自身も自立する一人である。」という事を忘れ、相手に完全にもたれ掛かってしまうという場合に生じる相手との
「違和感」「こころの摩擦」が原因のひとつでは無いかと思う時があります。
ここで忘れていけない事は共同世界を自分と育んでいる「相手」もまた、依存性を持って発達してきた「一人」だという事です。
相手は「貴方と共に生きる併走者である。」という事を忘れたら相手とのバランス関係が崩れてしまうのではないでしょうか?
例えば、恋愛関係の中で貴方ばかりがもたれ掛かっていても、相手にだってもたれ掛かりたい時もあるのですから
ここで相手を「思いやる気持ち」が無ければ、上手くいくはずもありません。
恋愛は異性が織成すヒフティヒフティの「相互依存的関係」ですから。
逆に一方的に貴方の「依存」を受け取る場合もあります。
それがカウンセラーです。しかし、ここで考えて欲しい事は「カウンセラーに一生頼ってしまうのではないか?」という
不安を持った時
「一生、頼っても良いのです。ただ、その時に貴方がこころの自立という成長過程を踏めるように、
貴方がこころから幸せを感じられるように一方的に、私が貴方と併走していきます。」
という私の主旨を理解して欲しいという事です。
併走とは・・私が貴方を「見守りながら良きアドバイスを与え、貴方が、幸せを感じられる強き心を創造していけるような道を
道に迷わないように最短距離を指示しながら付き添う。」という事です。
道を走るのは「貴方」です。その認識が貴方の自立の第一歩です。
人間は確かに「心が萎縮」してしまった時に誰かに「依存」したくなります。
しかし、精神発達の核をなす「人間の依存性」は、こころがバランスを失った時に、良き人間関係を壊してしまう事もあります。
そのバランスを支え「心の調和と自立」を取り戻す為に、そして貴方が自分の人生を「自分らしく」生きていけるサポートの為に
「カウンセリング」があるのです。
言い換えると、私は貴方の「仮の併走者かもしれません。」なぜなら、私は貴方に「依存」しないからです。
貴方の「心」がバランス良く共同社会で歩んでいける為の仮の伴走者なのだと思います。
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